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夏の暑さ対策と省エネ、両立できるって知ってた?渋谷で実現した未来の街づくりプロジェクトの成果

夏の暑さ対策と省エネ、両立できるって知ってた?渋谷で実現した未来の街づくりプロジェクトの成果

厳しい夏を快適に!渋谷で実現した「涼しさ」と「省エネ」の両立

近年、夏の暑さは年々厳しさを増し、屋外での活動が難しい日も少なくありません。そんな中、「街を涼しくしたいけれど、エネルギー消費は抑えたい」という想いから、ダイキン工業株式会社、東急株式会社、株式会社東急レクリエーション、東急不動産株式会社の4社がタッグを組み、渋谷エリアで画期的なプロジェクトを実施しました。

「まちなかにおける屋外クールダウンプロジェクト」と名付けられたこの取り組みは、2025年7月から9月にかけて行われ、屋外空間に涼しさを提供しながら、その分のエネルギー消費を別の方法で相殺し、快適さと省エネの両立を目指しました。国土交通省の令和7年度脱炭素・クールダウン都市開発推進事業にも採択された、未来の街づくりのヒントが詰まった実証結果をご紹介します。

プロジェクトの詳しい内容は、以下のリリースでも確認できます。
ダイキン・東急・東急レクリエーション・東急不動産が屋外のクールダウンプロジェクトを始動

街なかの「クールスポット」で夏の外出がもっと楽しく

今回のプロジェクトでは、渋谷区立北谷公園、Shibuya Sakura Stage、代々木公園BE STAGE、歌舞伎町シネシティ広場など、渋谷エリアの5箇所にダイキンの屋外エアコン「アウタータワー」やミストなどを組み合わせた「クールスポット」が設置されました。これらのクールスポットが、猛暑の中でも一時的に涼める場所として、どれほどの効果を発揮したのでしょうか。

クールスポットの設置場所

涼しさの実感と熱中症リスクの大幅な改善

クールスポットの設置によって、熱中症の危険度を示す「暑さ指数(WBGT)」が大きく改善されました。例えば、渋谷区立北谷公園では、屋外エアコン設置前の期間(7月20日~25日)には「厳重警戒以上(WBGT28以上)」の状況が約80%を占めていましたが、設置後の期間(7月26日~31日)には約4%にまで抑えられたのです。これは、夏の厳しい日差しの中でも、安心して過ごせる空間が生まれたことを示しています。

北谷公園に設置したクールスポットのWBGTデータ

人々の行動や商業活動にも良い影響

涼しい場所があれば、自然と人が集まるもの。クールスポットを設置した場所では、利用者の増加が確認され、特に渋谷区立北谷公園では、屋外エアコンの近くの利用者が最大で2.2倍に増加しました。さらに、周辺のキッチンカーの平均販売個数も105%に伸びるなど、経済的な効果も確認されています。

利用者へのアンケートでは、94%の人が「涼しい」と回答。また、71%の人が「クールスポットが複数あれば外出したい」と答えており、夏の外出に対する心理的なハードルが大きく下がることが分かりました。日陰のあるベンチ周辺や屋外イベントなど、人が立ち寄りやすい場所にクールスポットを設けることで、涼しさだけでなく、滞在時間や回遊性の向上、ひいては街のにぎわい創出に繋がることが期待されます。

クールスポット来客へのアンケート結果

クールスポットのエネルギー消費を「省エネ」で相殺!

屋外クールスポットを設置すれば、その分の電力消費が増えるのは当然のこと。しかし、このプロジェクトでは、その「増エネ」を上回る「節電効果」を周辺のビルで生み出すことで、エリア全体でのエネルギー最適化を目指しました。

ビル屋上での緑化が空調効率を改善

ビルの屋上にあるエアコン室外機周辺に「芋緑化」やゴーヤを使った緑化を施した結果、周辺温度が最大で5℃程度低下しました。室外機の吸込空気温度が下がることで、空調機の運転効率が改善し、消費電力の削減に繋がります。都市の緑化は、見た目の美しさだけでなく、具体的な省エネ効果ももたらしてくれるのですね。

室外機緑化システムによって緑化した例

ムダをなくす「運用改善」が大きな効果に

さらに、温度の過度な上げ下げや消し忘れを防ぐ運用改善システムを導入した髙木ビルディング(渋谷区)では、導入前の2023年と導入後の2025年同時期の消費電力を比較したところ、約7%もの省エネ効果が観測されました。日々のちょっとした工夫やシステムの導入が、大きな節電に繋がることを示しています。

快適さと省エネを両立する未来の街へ

今回の実証実験では、クールスポット構築による増エネ量(11,816 kWh)に対し、緑化や運用改善による建物の省エネ量(25,000 kWh)が大きく上回り、「エリア単位」ではエネルギー効率の改善と快適性の両立が見事に確認されました。これは、街全体で涼しさを提供しつつ、環境負荷を増やさない持続可能な街づくりが可能であることを意味します。

総合的な成果と今後の展望を示す地図とグラフ

ダイキン工業をはじめとする各社、そして「SHIBUYA GREEN SHIFT PROJECT」は、今回の結果を基に、今後も街ごとの特徴を捉えた最適なクールスポット構築や、建物への運用改善の提案を通じて、「街全体の快適性と省エネ」の施策を推進していくとのことです。このプロジェクトのより詳細な報告は、以下の『WHITE PAPER』で確認できます。

SHIBUYA GREEN SHIFT PROJECTについて

「SHIBUYA GREEN SHIFT PROJECT」は、渋谷区の「世界最前線の実験都市」構想のもと、2024年6月に一般社団法人渋谷未来デザイン、国立大学法人大阪大学、そしてダイキン工業が立ち上げたプロジェクトです。都市が抱える地球温暖化の課題解決を目指し、脱炭素を進めながら、より心地よく緑豊かな街を実現するためのアイデアを実証しています。東急や東急不動産もパートナーとして参画し、空調データの活用、クールスポット設置、屋上緑化などに取り組んできました。

参加企業について

ダイキン工業株式会社

世界170以上の国・地域で事業を展開する空調のリーディングカンパニー。安全・安心で快適・健康な空気環境を提供しながら、地球温暖化の影響を抑制することを使命としています。

東急株式会社

「美しい時代へ」をスローガンに、まちづくりを事業の根幹とする東急グループの中核企業。2025年9月には「環境ビジョン2040」を策定し、持続可能な社会と地域環境の再生に貢献するまちづくりを目指しています。

株式会社東急レクリエーション

東急グループのエンターテイメント事業の中核企業。「109シネマズチェーン」などを展開し、未来を見据えたエンターテインメントづくりを通じて、快適なライフスタイルの創造に貢献しています。

東急不動産株式会社

住宅、オフィス、ホテルなどの都市開発や再エネ事業を展開する総合不動産企業。環境に配慮したまちづくりを行い、都市部の魅力を高め、ネイチャーポジティブ化を推進する「GREEN UP&COOL DOWN PROJECT」に取り組んでいます。

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